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モーニング娘。第7期オーディション   


モーニング娘。第7期オーディション_a0026315_1056277.jpg「該当者なし」という結果に終わった。今回は、「エース」を求めていたための、決断だった。

企業でさえ、「即エース」というのは、困難極まりない。
さらに、この組織の特徴は、どこでも共通するような一般的組織ではない。
アイドルという枠を超えた素人性、身近を感じさせながら、プロフェッショナルな組織という文化を継承し続けている希少性の高い組織なのである。さらに個々のメンバーには、その歴史や曲(歌詞・ダンス等)の全てを備える必要がある。少しずつ勉強していきますでは、通用しない組織である。
企業ならば、全てのことを理解していなくても、そこで生き残るためのテクニック・技量があれば、エースとして招き入れられるかもしれない。そこで、OJT(場を踏みながらのトレーニング)を踏まえて、その環境に適用していけばいい。
しかし、モーニング娘のエースは、そうもいかない。
そう考えるならば、そもそも「エース」探しは、納得いくもの、「即エース」探しは不可能なのである。

公式ホームページでのコメントは、以下のとおりである。

昨年10月から全国7都市を皮切りに3ヶ月にわたり行ってきた「モーニング娘。ラッキー7オーディション」ですが、残念ながら「該当者なし」という結果になりました。 今回は「モーニング娘。のエース」を探すということで、いつもよりかなり厳しく審査しました。
「即エース」という意味で欲張ったかもしれませんが、歴史もあり鍛えられてきている今のモーニング娘。にはちょっとまだ縁が無かったかなという感じです。 7期メンバーは残念ながら誕生しませんでしたが、また次、モーニング娘。がもっと輝けるようないい子に出会いたいと思います。
「エース」を探したいし、絶対にいると思っているので、近いうちにモーニング娘。のオーディションをやりたいと思います。


そこでの文化の共有と資質を保有するかどうかは、第6期オーディションが印象的である。
4名のうち、うち3名外部投与で、1名(藤本美貴)は内部市場からの調達であった。
藤本美貴の当組織ポジションを見れば、内部投与による人材育成がいかに、重要であるかが見て取れる。
彼女は、HelloProject内でのソロ活動を経て、モーニング娘に加入したメンバーなのである。
「即エース」を求めるならば、藤本のような内部市場調達が適切だろう。一定のカメラワーク、笑顔、曲、コメント、更にはそこでの組織内政治力なども理解しているのである。彼女自身のライフスタイルも、それに近いところで行動しており、芸能界とのギャップも生じにくい。
「エース」を育てるための金の卵を探すのであれば、今回の第7期最終選考に残ったメンバーで十分役割を達成できたと思う。

経営者(プロデューサー)としての力量が試されるのは、今回の失敗(判断の失敗)を教訓に、次回どのような選定をするかである。

by namanama100 | 2005-01-11 10:57 | モーニング娘の組織論

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