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無駄を省こう   

株式会社リンクアンドモチベーション 小笹芳央社長の「組織と個人を生き生きさせるモチベーションマネジメント」というセミナーに参加した。
組織構造というよりは、組織風土や企業変革をサポートしている会社である。
週刊ダイヤモンド2004.06.12号「これなら頑張れる!明るい成果主義」特集の中心にある企業であり、大変興味深く参加した。「社内ギネス制度」「同僚からの評価」など社員が働くことを楽しむような仕掛けをつくり、自ら運営している会社である。

 但し今回のセミナーは、我社従業員の自主的な参加セミナーのため、マネジメント関連ではなく、個々の従業員視点から変革させるためのセミナーであった。

彼は以下の内容を一貫して述べていた。

「変えられるもの」に集中させる。
変えられないものと変えられるものを意識し、集中させ、無駄を省くものだ。
 変えられるもの:「思考」「行動」「自分」「未来」
 変えられないもの:「感情」「生理反応」「他人」「過去」

「無駄」というのは、不必要なものだけではなく、それが重荷になったり、ネガティブな方向に導く可能性をもつものである。
 例えば、デートの約束があるのにバスが来ない。いらいらして待って時計と道路をにらめっこしていても何も解決しない。いらいらしても、停留所を蹴っても、バスが来ないのは、変えられない事実である。ならば、「ごめん、遅れる」と連絡をして、夕食のレストランをimodで検索していたほうが効率的である。なかなか来ないエレベータに苛立ち、上ボタンを連打しても、早くは来ないし。突き指とボタンの故障を招くリスクしかないのである。

さて、彼は「変革の臨界点」という言葉を使っていた。
変革しろ、変わろう、と言っても程度がある。どこまで変われば変わるのか?という点である。
臨界点を過ぎれば、「変革」であり、達さなければ、「維持」もしくは「逆効果」になってしまう可能性をもつ。
「逆効果」とは、デートで毎回1輪の花をプレゼントすれば、喜ばれるかもしれない。2、3回目も同じことを実行したが、4回目は、プレゼントをやめた。
やめたとたん、なんだもうくれないの?冷めたのかな?とか不安に思われるし、当たりまえと思われたことが行動されなければ「不審な行動」になってしまう。

『企業変革の臨界点は、どこだ!』、うん、論文かけるかもしれない。

by namanama100 | 2004-11-09 15:05 | namanamaコラム

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