青山商事、英語eラーニング事業に参入(2004.09.10日経新聞)   

青山商事、英語eラーニング事業に参入(2004.09.10日経新聞)

紳士服専門店最大手の青山商事は10日、インターネットを使った英語学習サービスを始める。紳士服店の顧客である会社員を中心に利用者を増やし、新たな収益源に育てる。同社のクレジットカードを利用する場合は学習料金を半額に割り引く。新たなカード会員獲得で、紳士服の販売増加を後押しする。
ヒアリング向上を目指す目的で毎日、米国ラジオニュースを音声配信する。
料金は一般が月3150円で、青山商事の専用カード「青山カード」会員は半額の月1575円で利用可能。今後、韓国語学習サービスも始める。初年度は会員10万人、売上高20億円が目標。 (2004.09.10日経新聞)


こんな会話があったかどうかは不明であるが、考えてみた。
「売上を伸ばすために、商品差別化と顧客囲い込みを行う方策を考えよう。」
「買い物をする顧客は、基本的には20~60歳の会社員と考えてよい。」
「彼らは英語に悩んでいる。」
「青山には、その悩み多き会社員が出入りする。」
「その店舗で、カード会員と英会話会員を同時に勧誘して行こう。」
「そうすれば他社との差別化、カード会員による囲い込みが見込まれる。」
「英語の教材は、どのようなものがいい?」
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「よって、1店舗100件/月獲得すること、店長。」

ん??

(私の疑問)
1. 会員ありきの価格設定

 青山カード会員は半額の¥1,575/月になるということは、そもそも会員しか考慮していないのだろう。10%引きであれば¥3,150の価値が伺われるが、半額となったとたん、それは¥3,150の価値はないものと考える。
2. 月¥1,500という価値感
 何故、洋服の青山に買いに来たか? それは、スーツが安いからである。ついで買いにしては、月¥1,500は高価である。ラジオニュースの音声配信ということは、双方向ではないため、本や雑誌と同じ分類であり、聞くことが目的である。6ヶ月で¥9,000だと一般の英語教材と比較してしまうだろう。
3. 紳士服と英語
 顧客層はなんとなく適合しているように思う。「男性会社員」という層は同じである。その誰をターゲットにするか? 英語初心者? 英語初級者、中級者?

 いろいろ考えてはみたものの、この戦略が何故実行にうつされたのかが分からない。会員獲得と言うシナジー効果にしては顧客層からくる期待が薄い。新規ビジネスによる需要の創出という点において創出へのプロセスが想像できない。紳士服を売る従業員のノウハウとの関連性も「会社員相手」という以外に見当たらない。
 さて、どうするものか、注目しておきたい。経営戦略というのは未だ理解しがたい事象が多い。2年後にはこの戦略を理論的に説明できるようになりたい。
同郷である広島県福山市の「星」である青山商事を応援したい。

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by namanama100 | 2004-09-10 12:28 | namanamaコラム

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